ラーメン店のメニューを考えてみましょう。
ラーメン店においてのメニュー作りでは、 まず、ラーメンだけなのか、それとも、他のメニューを 揃えるのかを決めなくてはなりません。
ラーメンに関しては、 塩ラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメン、とんこつラーメンなど・・・ この基本のラーメンにアレンジとオリジナリティーを加え、 研究に研究を重ねた”これだ”というラーメンを『売りのラーメン』にすることは、 いうまでもありませんが、その他のメニューが問題です。
ラーメン店では、主力のラーメンだけで勝負しているお店もあります。 他のメニューを置くことで売りとなるラーメンのイメージがボヤケルとかの 理由のようです。ですが、私は、あまりお勧めしません。
なぜなら、主力ラーメンだけで経営が成り立つのは、ある特定の 地域に限られるからです。主に(繁華街の中心地)だけではないでしょうか。
ほとんどの皆様は、そのような一等地と呼ばれる場所にお店を構えることは 困難かと考えます。住宅地の中や幹線道路のロードサイドなど、このような 場所では、長い目で見てお客様の顔ぶれはあまり変わりません。
お客様の幅を広げるという意味で、年齢層であったり、性別、好みの味の違いなどを 配慮して、メニューは多ければ多いほうがいいと思います。
ですが、これはあくまでも、お客様から見た希望や願望であり、我々お店側から見ると、 メニューの幅を広げるということは、自分の首を絞めることになりかねません。
『食材のロス』『人件費(スタッフの研修時間など)の増加』『運営上の動線の不具合』 『労力の不合理性』
これらの問題を解決できないのなら、安易にメニューを増やすことは危険では ないでしょうか。
お客さんの意識の中で「ラーメン店」と言えば、餃子とチャーハンが付き物のようです。 「ラーメン店!不朽の3大メニュー」ですね、この3種類のメニューがあれば、他のメニュー がなくても十分だと考えています。それぞれオリジナル性が出せますし、ご飯ものである、 チャーハンが加わることで、ぎりぎり、食事としても使えるお店になるからです。 (個人差はありますが、すくなくとも、私の店では”あり”です。) 特にお子さん連れのファミリー客は十分利用してもらえます。
ラーメン、餃子だけよりもずっと客層の幅が増えるのではないでしょうか。